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小水力発電開発日記

アドバンスの新事業 小水力発電開発日記 Vol.4

「上水道で小水力発電」群馬県みなかみ町で2つのプロジェクト進行中!

常に挑戦し続けるアドバンスの小水力発電事業。前号でお伝えした河川での小水力発電に続き、今回ご紹介するのは上水道施設を活かした小水力発電です。地域の期待に応えて、プロジェクトは順調に進行しています。

みなかみ町

みなかみ町

谷川岳・三国山の麓
みなかみ町は谷川岳・三国山の麓、利根川の源流域であり「関東の水瓶」とも称される自然と温泉に 恵まれた風光明媚な町(写真は、猿ヶ京温泉を抱く赤谷湖)。

公募で選ばれた当社プラン山間部ならではの落差を活かす

当社はいま、群馬県の北部に位置する利根郡みなかみ町において、上水道施設を活用した2つの小水力発電プロジェクトを進めています。「猿ヶ京配水施設」と「上の平浄水施設」への小水力発電設備の導入です。いずれも町の公募によるもので、応募した5社の中から当社のプランが選ばれ、動き出しました。既存の施設をできるかぎり有効に活用することで、コストを抑えた小水力発電を可能にしています。

みなかみ町の水道施設は山間部に位置しており、標高の高い場所から、下にある浄水場や配水池などへ配水しています。このため、高低差をエネルギーとして活用できる可能性を秘めているのです。これまでは水道菅の水圧を一定にするために、減圧設備で圧力を下げていましたが、これはエネルギーを捨てることでもありました。当プロジェクトでは、この捨てられていたエネルギーを発電に活かそうというわけです。

フランシス水車とクロスフロー水車、2種の水車で最適発電

猿ヶ京配水施設(0・025㎥/秒)には、フランシス水車を設置します。比較的、流量の多い上の平浄水施設(0・1㎥/秒)には、クロスフロー水車を導入することにしました。流量や水圧に応じて、最適な水車を選定することで、発電設備としての効率性を追求しています。出力は、猿ヶ京が6・7kW、上の平が19・9kWとなる見込みです。工事は平行して進めており、いずれも本年度中の系統連系を予定しています。

発電した電力はすべて東京電力に売電し、売電収益の一部を施設使用料として、みなかみ町へ納付します。建設工事は地元業者さんにお願いするとともに、メンテナンスも地元の方々に発注していく計画です。また、お祭りなど町の行事にも、積極的に協賛させていただいております。当社では、このプロジェクトを通して、地域活性化に貢献できる小水力発電の事業モデルを確立し、ここで得たノウハウをもとに、今後全国の自治体に提案していきたいと考えています。

〈プロジェクト1/猿ヶ京〉

■出力6.7kW/排水施設に設置/捨てられていたエネルギーを上手に活用

  • 猿ヶ京配水施設(工事前)

  • 猿ヶ京フランシス水車
    据え付け計画図

〈プロジェクト2/上の平〉

■出力19.9kW/浄水施設に設置/比較的豊富な流量で効率よく発電

  • 上の平浄水施設(工事前)

  • 上の平クロスフロー水車
    据え付け計画図